概念と現実のインターフェースづくり

多くのビジネスパーソンは、経営学を「使えない」学問だと思っていると思います。

でも、経営学はほんとは「使える」学問なんです(時間と空間をこえて使える、いちばん使えるものです。ぼくの知る限り)。

理論は、概念(原因)と概念(結果)の関係なので、図でいう上側です。

今すでにある理論は、過去の研究者たちによって、現実のデータに基づいて抽象化・理論化されたものです。一般的に広く知られているような理論は、さまざまな現実のデータで批判的に何度も検証され、その検証に耐え抜いて、なお残っているものです。ですので、現実から概念の方向の結び付きは、(程度問題はあるとはいえ)おおむね問題ないと考えていいと思います。

多くの人にとってむずかしいのが、今あるその理論を、その理論が抽象化・理論化されるときに使われた現実以外の現実(理論を使う人が対面している現実)に適応するときです(概念から現実の方向)。

理論を現実に適応する(図の下側におろす)には、理論を自分で理解して、自分の直面する現実に、自分で考えて、原因と原因変数、結果と結果変数それぞれを厳密に対応させていかなければなりません(むずかしくは構成概念妥当性が高い方がいいよね、みたいにいいます)。

その訓練を受けたことがある人が日本には極端に少ないから、「経営学って使えねぇ」と思われているのだと思います(訓練されてなければ使えるはずがないのは当たり前なので、完全に経営学サイドの問題ですね。ごめんなさい)。

これからWATNEYでは、概念と現実のインターフェースづくりを行っていきます。お楽しみに。

これで日本経済もきっとやっと復活します。よかった。